おばあちゃんのお墓参りに行った時...
ルナっちに不思議なことが起こりました。
というか、ルナっちが不思議な行動をとりました、かな?
お寺へ行く道すがら、車を走らせながら「このへんに猊鼻渓があるよねえ~」「猊鼻渓ではお船に乗れるよねえ~」と父と話していたら、なぜかそれを聞いたルナっちがすっかりその気になってしまって、後部座席のルナっちシートの中でキュンキュンと鼻を鳴らし始めたのです。
ちなみに猊鼻渓というのは、切り立った崖に囲まれた清流を、芸達者な船頭さんの漕ぐ船に乗って楽しむ名勝です。父の実家から車で20~30分くらいのところにあり、高速のICからの通り道にもなっています。
なにがルナっちの心の琴線に触れたのかわかりませんが、小声とはいえずーっとキュンキュン言われているとさすがにうるさくなってきて...「たぶん犬は乗れないんだよ」と釘を刺しつつ、現地へ立ち寄ってみることにしたのでした。「犬も乗れますかって聞いてあげるから」「乗れますよって言われたら今度来ようね」となだめすかしても、ルナっちは延々とキュンキュン攻撃を続けています。本当に川に行きたくて鳴いているのか、その時はわかりませんでしたが...。
現地に着いてみると、まだお盆休みが始まったばかりだというのにすごい人でした。もともと河川敷に無理矢理作った駐車場、ただでさえ狭いのにもういっぱいです。犬が乗れるかどうか聞くにも、車をちょっと停めておくだけのスペースも見つからず、結局そのままUターンして幹線道路に戻ってきてしまいました。
すると、猊鼻渓エリアを出て幹線道路に合流した途端、それまでただキュンキュンと鼻を鳴らしていただけのルナっちが「あぅーーーん!あうあうあおーん!」と絶叫したのです...。
警戒吠えで、野太い声でワンワン吠えるルナっちはよく見ますが、こんな切ない声で鳴くことは滅多にありません。あるとすれば、目が見えなくなって匂いだけでいろいろなことを判断しているルナっちの前で、人間だけがおいしそうなごはんを食べていたり、もう料理は残っていないのに空っぽのお皿がいい匂いをさせていて、待っても待ってもなにももらえなくて、みんなが自分に意地悪をしているような気持ちになったりする時...かな?
でもこの時はまったくおいしいものは関係ありませんでしたし、鳴くほど川下りがしたかったとしか思えませんでした。
余談ですが、お墓参りの帰り道にも猊鼻渓の前を通りがかったのですが、山登りで疲れきって爆睡していたはずのルナっちが、その場所で突然目を覚まし、何かを確認するように匂いを嗅ぎ始めたりもしていました。
こ、これは...夏休みの間になんとしてでももう一度連れてこなければ...。
と、いうわけで、前置きが長くて失礼しました。
雨の中ルナっちと二人で行ってまいりました~。
午後遅い時間には雨が上がるという予報が出ていたので、ちょっぴり期待して遅めに家を出たのですが、結局ずーっと雨に降られっぱなしでした。
ルナっちは高速道路を走っている間中「まだ~?」「まだ~?」とキュンキュン攻撃を続けていました。
前回断念した後、猊鼻渓のホームページを調べて、ペットも乗船可であることはわかっていました...が、お客さんが多かったらダメだよなあ...と悶々と運転する私。
ちなみにペットは犬でも猫でも可です。料金は100円。冬期運行する屋形船には乗れないそうです。おこたがついてるからかな?
到着すると、この天気プラスお盆休みの最終日、ということで猊鼻渓エリアはがらがらでした。前回の混雑がウソのよう。これならルナっちも乗れそうです。
切符売り場で切符を2枚買って(ちゃんとルナっちの分もくれるんですよ。100円だけど)待合いスペースで待っている間、船頭さん達が通りがかる度にルナっちを撫でてくれました。
切符を買う時にペット連れの客は船の乗降口近くに乗るようにと指示されたので、端っこに陣取りました。雨なのでビニールの屋根付きです。ちょっと視界が狭いけど、ルナっちが見るわけでもないしまあいいか。
ところで...
私は前回のルナっちのリアクションから、ルナっちが船に乗りたくて乗りたくてしかたがないんだと解釈していましたが、本当にそうだったのでしょうか?
エンジンのついた速いお船ではなく、船頭さんが漕いでくれるのんびり、ゆったりしたお船です。ルナっちに船が進んでいることがわかるのでしょうか?
でも、その心配は杞憂でした。
ルナっちはゆっくりと進む船の中で、一度も退屈することなく、ずっと外の匂いを嗅いだり、他のお客さんに挨拶したり、楽しんでいたようです。
まったく暴れたり騒いだりすることなく、フィトンチッドとかマイナスイオンとかをいっぱい浴びて、気持ちよさそうに船に揺られていました。
それを見て、雨が降っていたしちょっと遠かったけど、がんばって連れてきてよかったなぁ、と親バカな飼い主はしみじみ思いました。
さて、船は途中、水深が浅くなって進めなくなる場所にさしかかるので、そこからUターンして戻ってくる行程です。
Uターンの前に、船が進めない先の方まで歩いていけるように、20分ほどの小休止をとってもらえます。遊歩道が整備されていて、お天気がよかったら気持ちのいい散策ができそうな場所でした。ルナっちもどろどろになりながらがんばって歩きましたよ。
そして、船頭さんの美声を聴きながら帰ってきました。
ルナっちは少し疲れたようで、帰りの船ではうとうと眠っていました。
満足してくれたのかな?帰り道では、一度も運転中にキュンキュン攻撃を仕掛けてくることなく、ずっと静かにしていてくれました。
今度はお天気のいい時に来ようね。
しかしおまえはほんとうに乗り物が好きなんだね...。
