- 2007年2月16日 23:01
- ESSAY
先週末、部屋の模様替えをしました。
してしまいました。
視覚障害犬との暮らし方について書かれた本にも、「部屋のレイアウトは極力変更しないように」と書かれていたというのに…。
でも、ルナっちはきっと大丈夫と思っていました。
そしてやっぱり、大丈夫でした。
犬はすべからくそうなのかもしれませんが、ルナっちも小さな頃から「どうして?」という疑問はほとんど持たない子でした。どうして一人でお留守番しなきゃいけないの?どうしてごはんやおやつを我慢しなきゃいけないの?どうして病院にお泊まりしなきゃいけないの?どうして雨の日はお散歩に行けないの?
そんなことはあまり考えない子だったと思っています。…本人に確認する術はないんですけどね。
でも、「どうして?」という疑問は、自分の予想や期待が外れた時に思ってしまうものですよね。
ルナっちはあまり期待をしない子なのかもしれません。
「おなかを壊したから今日のごはんは半分だよ」と説明すれば、「そうか、ごはんは半分なんだ」と納得してくれる子です。
病院で痛いことをされても、次から行きたくないなどと言ったことは一度もありません。
病院はそういうところで、先生は別にルナに意地悪をして痛い思いをさせているわけではない、とこの小さい脳みそで精一杯考えて、納得しているようにも見えます。
ところで最近は、期待はしないし納得はするけど、それはそれとしてお代わりを要求したり、一人じゃ寂しいから一緒に寝て、と催促したりはするようになってきました…
もうオバサンだから要求がストレートなのよね。
でも期待が外れてガッカリするってことはあまりないようです。
自分の身の回りで起こったことは、そのままうけいれています。
(今も寝室から「あみちゃーん早く寝ようよ~」と一度呼ばれましたが、このエントリを黙って書いていたらすぐに気持ちを切り替えて、自分から居間へ戻ってきました。
相手が動いてくれないなら自分が動けばいいんだ、というこの姿勢は見習うべきところが多いように思います…犬に教えられる人生です。)
そういえば、目が見えなくなった時もパニックに陥ることはほとんどありませんでした。
「なんだか物にぶつかるけど、こういうもんなんだろう」くらいに思っているようです。
そのためか、今回の模様替えも終わって1時間くらいで受け入れていました。
パソコンデスクの下にルナっちのクッションを置いたのですが、すっかり気に入ってよくそこで寝ています。
だから、というわけではありませんが、私もルナっちに起こることはありのまま、そのまんま受け止めようと思うようになりました。
乳腺腫瘍ができて、それが転移して、再発して、病院通いが何年も続いて、それが少し落ち着いたと思ったら今度は目が見えなくなってしまって、どうしてルナっちにだけこんなに大変なことが起きてしまうの?ルナっちがなにか悪いことをしたの?
…なんてことは考えたこともありません。
(考えたこともないのにどうしてこういう発想を思いつくかというと、やっぱり愛犬と闘病していた知人がこういうことをよく言っていて、それを聞いたことがあったからです)
どうして癌ができてしまうのか、原因を考えて再発防止のためにがんばることは大事なこと。
でも、癌ができることに理由なんてないと思うのです。
目が見えなくなったのも、未だに原因はわかりません。
原因と理由は違うと、私は思っています。
原因ではなく、理由を考え始めたらとてもつらくなります。
誰かや何かを恨まずにはいられなくなってしまいます。
だから今日も、私とルナっちは「どうして?」なんて考えずに、起きること一つ一つをありのままに捉えていこうと思っています。
しかし今回大腸炎にかかったルナっちが、イチゴを毎日1個食べただけで治った理由はちょっと知りたいです…