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ペットの長距離移動

  • Posted by: ふっちゃん
  • 2006年8月22日 00:33
  • ESSAY

ルナっちは乗り物が大好きです。
数ヶ月おきに埼玉で受けている検診の時も、喜んで新幹線に乗っています。
これまでに乗った乗り物は、自転車、自動車、釣り船、ディンギー、JR在来線、私鉄、東北新幹線、長野新幹線、セスナ機、B767...という型式の大型機。彼女の中ではキャリーバッグも乗り物のようで、とにかくなにか動く物で運ばれるのが本当に大好きなようです。
移動にはほとんどストレスを感じていないようなので、今まで特に触れてきませんでしたが、この時期、帰省や旅行などで長距離を移動したペットの中に、不幸な事故で小さな命を失ってしまった子もいると聞き、今まで調べたことや体験の中から、長距離移動の時に我が家で気をつけていることを書いておこうと思います。

まず、私が一番気にしているのは移動時の気候と交通状況です。
検診にはまめに通わなければなりませんが、8月には絶対に予約を入れません。
理由として一番大きいのは、やはり暑いからです。寒い分には毛布やタオルでくるんだり、キャリーの蓋を全部閉めたりして対応できるんですが暑いのだけはどうしようもないですもんね。
ただ、7月も9月も気候はそんなに大きく変わらないとは思うのですが、交通機関の混雑が違います。
お盆の時期はやはりどこも混みますよね。犬連れで行動するには不向きなタイミングだと思います。混雑した電車の中は暑さもひときわですし、駅で乗り換えるのも大変です。

次に気になるのは、現地での医療体制です。
一泊旅行程度ではあまり気にしたことがなくて、その点は反省しなければと思っているのですが、長期滞在の前には必ず現地での動物病院事情を調べておきます。
体調に不安がある時には(そもそもそういう時には移動をするべきではありませんが、やむをえない場合)主治医から現地の獣医を紹介してもらうこともあります。

移動手段で一番頻度が高いのは、やはり新幹線です。
慣れてくるまでにはいろいろと試行錯誤がありました。座席の選び方も変わってきました。
昔はハードキャリーを利用していたのですが、これだと足下には置けません。なので、車両端の席を確保し、座席の背もたれの後ろに置いていました。まあ、ルナっちの場合はあまり心配はないのですが(でかくて重いから)私がうっかり寝てしまったりした時に、黙って持って行かれても気づかない可能性があり、その当時はいつもひやひやしていました。
今では小さめのキャリーバッグを利用しているので、多少はみ出てしまいますが座席の足下に置いています。隣に座る方にはご迷惑になるので、できるだけ混雑する時間帯を避け、3列席の真ん中などにならないように、予約の段階から気をつけるようにしています。
前述の通り、真夏の移動は避けるようにしていますが、高齢になってきたこともあり、初夏や初秋にかかる時期でもキャリーの中にタオルでくるんだソフトタイプの氷枕を入れたりしています。
それから、実は毎回実行しているわけではないのですが、架線や車両の故障で立ち往生してしまうことも考えられますので、最低限ルナっちの飲めるお水と、スナックタイプのおやつは持ち歩くようにしたいと思っています。

最近、帰省などの長距離には使っていませんが、自動車での移動では...
若い頃はいろんなことを過信して、そのまま助手席にぽんと乗せて走らせたりしていました。
でも、やっぱりなにが起きるかわからないですね。動物病院の帰りに追突され、ルナっちが助手席から座席下へ投げ出されたことがあったり、運転中に膝に乗ってこようとしたりと、危ないこともありました。
それからしばらくはシートベルトを使っていましたが、今は自動車用のハウスを入れてそこに乗せています。
時々「出して~」と甘えることもありますが、安全には代えられません。
ちなみに現在愛用しているのはこちらです。
上部が開口するものってあまりないんですよね。ちょっとお高いですが、掘り出し物でした。
もちろん、日産車以外にも取り付けは可能です。
車での遠距離移動では、休憩時間の取り方も重要なポイントです。もっともルナっちは5時間くらいなら乗りっぱなしでもあまりストレスにならないようです。雨の日は外に出せないので、東京まで一気に走ってしまうこともあります。ホントはいけないんだけどね...ごめんね、ルナっち。

今までに1回しか利用したことがありませんが、時間的には一番ストレスがかからないのは、飛行機。
時間はかかりませんが気圧の変化や騒音はペットにとって多大なストレスになると思います。
飛行機での移動の場合、たいていの航空会社では、ペットのケージは一番最後に飛行機に積みこんでもらえます。普通の手荷物は、当日の交通状況などによって、屋外やエンジンのかかっていない機内に置かれる時間が長くなってしまうことがあります。
エンジンがかかっていない時には、貨物室にも空調は入っていません。また、空港のコンクリートの地面は真夏や真冬はかなり厳しい環境になってしまいます。このことから、ペットはできるだけ遅く積みこんで、待ち時間を快適なターミナルビル内で過ごすようにされているのです。
飛行中の貨物室内は、照明こそついていませんが、空調や与圧(上空は気圧が下がってしまうので、客室やコクピット、また生き物を搭載している貨物室内は気圧をなるべく地上に近い状態に保っています)は客室と同様に確保されています。
この調整を行わなければ、貨物室内の気温はマイナス30~50度にもなって、ペットは凍死してしまいます。
カウンターでペットを預け、無事に貨物室に空調が入り、離陸するまでになにも不具合がなければ、飛行機での移動はかなり安全な部類に入ると思います。
よく「貨物室には与圧されていないのでは」とか「温度調節もなく灼熱地獄なのでは」と誤解されている方がいらっしゃいますが、よほどの人為的ミス、または機体自体の故障でもない限り、それはありません。
反面、鉄道や自動車での移動とは違い、ペットを他人の手に委ねることになってしまうことに対する不安は常にあると思います。移動時間の短縮を選択するか、時間がかかっても全て自分の手で管理できる方法を探るか、とても難しい問題です。

仕事柄、飛行機の件についてつい長々と書いてしまいました。ルナっちは一往復しか経験ないんですよね。
その時は真冬で、むしろ寒さの方が心配でしたが、出発地よりは南へ行く便だったので比較的楽観していました。ただ乱気流は怖かったです。ハードキャリーに頭をぶつけかねませんから。
幸い天気もよく、ほとんど揺れずに往復できました。
そろそろ高齢なのでもう飛行機は無理かなあ。

アメリカにはペットを連れた旅客専門の航空会社があります。
小さな小さな飛行機ですが、ほとんど貸し切り状態で飛べるそうです。
その会社は、「ペットを貨物室に載せるなんていやだ!」という気持ちから設立されたそうで、飼い主の気持ちを代弁してくれているようですね。
そういえば、日本の航空会社でも、国際線ではかつて座席下に入るくらいの小型のペットは機内持ち込み可能だったのですが(1便につき1頭から2頭)アレルギーをお持ちのお客さんからクレームがついたようで、現在はサービス自体が中止されています。(外国の航空会社ではサービスを継続しているところもあります)
またまたアメリカのお話なのですが、2005年から、輸送中の動物に起きた事故(脱走、発病または負傷、死亡)について航空会社に報告するように、米運輸省では求めています。
義務ではないのですが、大手航空会社では毎月レポートを提出しています。
2006年8月は、既に3頭の死亡事故がありました。
こちらから今年度分のレポートを読むことができます。

今月死亡事故を起こしてはいるのですが(汗)コンチネンタル航空にはペット安全プログラムがあり、24時間体制のペット専用ダイヤルを開設したり、出発地から目的地までペットの移送をモニターできるシステムを考案したりと、飼い主をいろいろな面でサポートしています。

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