- 2006年2月19日 14:14
- CANCER
日記にも書きましたが、今回の検査でも特に気になることはありませんでした。よかった。
こちらから申し出たのは、お尻の皮下にあった小さなしこりのことだけです。
下の組織と癒着しているようでもないし見つけてからの大きさも変わっていません。
それでもしこりの中は見てみないとわからないものなので、その場でパンチ生検をしてもらいました。
結果は後日報告していただけるそうです。触った感じでは悪いものではなさそうだということでした。
「いい子にしてるので局所麻酔でできますよ」と言っていただけて。ええ、親バカです。
CTは毎回心配です。ミオクローヌスが出てしまったら撮り直しになってしまう…
「もしあまり動いてしまうようなら、鎮静をかけてまで撮っていただかなくてもいいですから」と事前にお願いしておきましたが、結果はいつもどおりうまく撮れたようで一安心です。
そういえば前回ご紹介した「動物力」には定期検診は受けない方がいいと書かれていました。
その理由として
・医療検査は害がある
・メリットがない
・早期発見、早期治療には害がある
という点が挙げられています。
検査の害とは、内視鏡で器官を傷つけたり、レントゲンで被曝したりということですね。
CTスキャンともなると、レントゲンの何倍もの被曝量になります。
人間では検査のしすぎが問題になってきています。特に日本では検査回数が多いため外国に比べて癌を発症する確率も高くなっていると報道されたことがありました。
ルナっちの主治医も、この点は心配してくれています。
ただ、ペットは人間と比べて元々の寿命が短く、今撮っているレントゲンやCTの影響が実際に出る頃にはもうこの世にいない可能性の方が高い、という判断で行っています。
実際、人間でも3ヶ月に一度撮影なんてやっていないんだから多すぎると言えばその通りなのですが…。とりあえず前回の再発から一定期間が経過するまでは継続するように勧められています。
メリットの有無については、検診を受けた方が受けないよりも確実に長く生きるという明確なデータがないそうです。
アメリカ、ワシントン大学で15年間のデータを元に比較調査を行ったところ、癌検診を受けたグループと受けなかったグループで、癌による死亡率に大きな差はなかったそうです。
(Journal of the National Cancer Institute誌2005年7月20日号に掲載)
受けるメリットがないなら、異物を挿入したり被曝したりとリスクの高い検診には害しかないという消去法ですね。
早期発見については、早い段階で病巣を発見し、医学的な介入をすると、かえって体が弱って早く死を迎える…ということは実際にありそうです。
ルナっちにしても、飼い主としては前回の乳腺片側全摘は早計だったという反省があります。
ただ、一度発病した経緯があると、「様子を見る」というのは難しいものです。
私は基本的に「早期発見、早期治療」を目指してきましたが、それで今までたまたまうまくいってきました。ルナっちの体調が致命的なほどに悪くならなければ、今後もこの方針を変えることはないと思います。
その他に挙げられていた
・からだの悪いところを見つけられない
・余計な心配が増える
・検査データの基準値はあてにならない
という3点には、私自身も思うところがありました。
ルナっちが1歳くらいの頃、当時かかりつけだった病院で血液検査を受けたところ、ある数値が基準値から外れていました。
そのため主治医が「内臓疾患の可能性があります。今後一生療法食を続けることを勧めます」という診断を下しました。
私から見るとルナっちは元気いっぱいだし、普通にごはんを食べていて吐いてしまったり下痢をしたりということもないし、正直なところこの診断には疑問を感じました。
ルナの出身犬舎を訪ねた時に、ブリーダーさんに世間話くらいのつもりでこのことをお話しました。
すると「一生療法食なんてとんでもない。病院を紹介するから別の所で診てもらおう」とお申し出いただき、その足で病院へ向かいました。
ご紹介いただいた病院で改めて検査を受けると、ルナっちは健康そのもの。
獣医さんからは「血液検査でもこの数値は測るたびに変わったりするから、経験を積んだ獣医ならあまり重視しない。その獣医さんはまだ若くて経験の浅い人なのでは」と指摘されました。
「なにより、本当に内臓疾患があったらこんなにまるまると太ってないよ(笑)」と笑い飛ばされました。
それ以来ルナっちは内臓サポートの療法食は一切食べていませんが、10歳を超える今でも消化器系のトラブルは年に一回あるかないかです。(たまになると長引いちゃうけど…)
その頃撮ったレントゲンで、当時の主治医からルナっちの脾臓がとても大きいことも指摘されました。
(そのことに関しては特に重要視されなかったのですが…)
今通っている主治医からも、最初の頃に言われた記憶があります。
私は子犬の頃からこういうものなんだと思っているので、あまり気にしていませんでした。
当然、腫瘍専門医からも「脾臓が異常に大きい」と言われました。
「1歳くらいに初めてレントゲンを撮った時からそう言われています」とお答えしました。
専門医での検査を始めてから1年以上になりますが、脾臓肥大で問題が起きたことはありません。
専門医は「こういう子だって知らなかったら絶対に精密検査を勧めている」と言います。
確かに検査では具体的な数値が出ますし、「正常」と言われる範囲を超えると「病的」である
という判断が下されてしまいます。
「動物力」にも書かれていますが、実際に体を脅かす症状や異変が起こらなければ、たとえ検査で異常と思われる結果が出たとしても、それは異常ではなくて個性なのだということです。
ただ、今回地元の犬友達とこの話題について話していた時に双方から出た意見は、犬は健康なのに
数値は基準値を外れてしまうという事実は、健康な状態で検診を受けさせなければわからないということでした。
自分の犬の健康状態の傾向を知る意味では、ある程度継続して検診を受けていくメリットがあると思います。そうすることによって、本当に異常がある時の見極めにも役立つように思われるからです。
検査の数値に振り回されず、犬の状態を自分の目で見極め、獣医と相談しながら最適な治療方法を模索する…とても難しいことですが、心がけていきたいと思います。
それができれば、検査は決して無駄なことばかりでもないのではないでしょうか。