- 2005年1月18日 23:49
- HEALTHCARE
今週のAERAに「100歳ペットの健康 品種別病気事典」という記事が
掲載されていたので読んでみました。
犬猫の品種別に好発疾病が紹介されていて、獣医療の専門医たちもコメントを
寄せていました。ここでは詳細には触れませんが、ペット雑誌ではない一般誌でも、
ここまでペットの医療について掘り下げて取り上げるようになったんですね。
折に触れてこのサイトでもご紹介していますが、ルナも随分と専門医の先生に
お世話になってきました。思えばまだ生まれて間もない8~9年前でも
関節や骨格についてはこの先生、という定評はすでにあり、ブリーダーさんに
連れて行ってもらったこともありましたが、雑誌やメディアで頻繁に取り上げられる
ようになったのはここ3~4年のことではないかと思います。
私はルナにはいわゆる高度医療を比較的積極的に受けさせていますが、
それが果たしてルナ自身のためなのかどうかは疑問です。
やはり、私自身のためというのが第一義なのでしょう。
私がルナに、1日1分1秒でも元気で長生きして欲しいというのが本音なのだと
思います。本人にとっては迷惑な話なのかもしれません。
ルナはたまたま初めて行く場所に対する恐怖より好奇心が勝る性格なのと
見知らぬ人間を怖がらないという性質なのとで、遠隔地での二次医療を
続けていくことに今のところ大きな障害はありません。
しかし、年齢のこともあり、今後はどうなってくるかわかりません。
我が家の環境も、子どもがいないこと、夫婦とも実家が関東で、紹介される
医療機関の近隣の土地勘があり、移動にストレスがないこと、滞在先が確保
できること、私の勤務が不規則なため、比較的平日の休暇が取りやすいこと
など、地方に住んでいても首都圏や関西圏で高度医療を受けさせやすいもの
なのは、本当にラッキーなことでした。この中の一つでも欠けていたら、今まで
受けてきた高度医療の一つ二つは確実に欠落していたことでしょう。
まだまだ高度医療は敷居が高く、機会を得てさらにそれを生かすことのできる
環境の人に門戸が開かれているのみではないかと感じます。
主治医は大変勉強熱心な人で、専門医との人脈も多く、難しい症例は積極的に
専門医にコンタクトをとってセカンドオピニオンを求めてくれる人ですが、
高度医療の可能性を示唆してもそれを選ぶ飼い主ばかりではないという
話をしてくれたことがあります。
隣県であっても、真冬の雪道を車で移動するのは危険ですし、私でも二の足を
踏んでしまいます。それが東京、大阪となれば、ただでさえ高額の医療費が
かかるところに、それと同額くらいの交通費や滞在費がかかってしまうのです。
また、高度医療というのは、一部の外科処置などを除いては、一度受けてみて
それで完治するというものばかりではなく、継続して検査や治療を受けていく
必要があることが多いです。
始めてしまったらなかなか終わらせることはできません。
当の動物にとっては、自分たちがされていることの意味もわからず、見知らぬ
場所に置き去りにされ、知らない人たちに体中触られるわけですから、
それが本当にストレスになってしまう子も中にはいるでしょう。
始めるのは簡単ですが、続けることとやめることは本当に大変なことです。
セカンドオピニオンを採り高度医療を望む飼い主たちには、それがどういう
進行を遂げどのような結果になるのかを知ること、また獣医の立場から
それらを知らせることも重要なことだと思います。
高度専門医療が普及し、セカンドオピニオンを受けることがあたりまえになり、
今までは匙を投げられていた難病の子たちが少しでも生きるチャンスを与えられる
ようになっていくのは、歓迎すべきことです。しかし今後はその選択肢を選べない
環境のペットに対して苦痛を減らしながら静かな最期を迎えられる方法を
模索したり、高度医療を選択することで肉体的にも精神的にも経済的にも
打撃を受ける飼い主たちをサポートする手段を確立していくことも、同時に
求められてくるように思います。
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