- 2004年10月23日 20:30
- BOOKS
日本ではまだ、動物の癌に関する文献を飼い主が入手するのは一般的なことではありません。飼い主向けに易しい言葉で書かれた一般的な内容のものは残念ながら皆無に近いです。そんな現状で入手できる、飼い主向けの本としては
犬と猫のためのナチュラルケアシリーズ(1)
ガン/腫瘍
本村 伸子 著 1575円(税込み)
が挙げられます。ただ、基本がナチュラルケアなので、市販のフードを治療中も継続して使いたい場合にはあまり参考になる部分がないのが惜しい部分です。
癌をきっかけに手作りまたは生食に移行するという流れもあるとは思いますが、抗がん剤で免疫抑制が起きている時の生食はリスクがあるともないともまだ結論が出されておらず、それなら無難にフードを与えたいと思う飼い主も少なくないでしょう。
過剰ワクチンに対する取り組みも、本筋である腫瘍のケアの中では幾分ウェイトが重く、強い論調で書かれていてバランスが悪いような印象を受けました。
確かにワクチン接種による伝染病予防は、動物の自然な状態からはほど遠いものですし、猫に至ってはワクチン肉腫のリスクもあります。
しかし、ワクチン接種が癌その他疾病の直接の原因であるという確証はまだ得られていませんし、現在の日本の獣医療において、飼い主の一存で行うホリスティックな伝染病予防にどれほどの効果があるのかはまだまだ未知数です。
私個人は現時点で、あくまで代替医療の方向性と方法論の一つとして受けとめておくことにしています。
Natural Health Bible for Dogs and Cats
以前このサイトでもご紹介しましたが、手作りフード、生食主体の食餌を与え、疾病予防や症状軽減のためのサプリメントを加える場合の一般的な知識を得るなら、この本はかなりおすすめです。
その他、今年に入って読んだ本を2冊ほどご紹介します。
Healing Arts Pr
売り上げランキング: 508913
癌の予防とケア、ペットロスについても語られています。
この著者もナチュラルケア主体の考え方をお持ちで、本の半分は代替医療に関する内容になっていますが、通常療法(西洋医学)に基づく検査や治療に関しても偏りなく紹介されています。
Amer Animal Hospital Assn
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こちらは、実際の医療現場で撮影された写真を織り交ぜながら癌のケアについてコンパクトにまとめられた本です。
入門編としては最適かもしれません。実際に腫瘍のある患畜のレントゲン写真なども、参考程度であまり鮮明なものではありませんが紹介されています。
ルナが乳腺腺癌と診断されてからの情報収集は、もっぱらインターネットで得られるアメリカの文献と洋書でした。飼い主向けの文献であっても動物病院で普通に語られる体の部位や検査項目などが英語になるだけでもうちんぷんかんぷんです。
辞書とにらめっこしながら、一行ずつ読むような状態です。
そんな中で見つけたのが、ごえべえさんのサイト「イプシロン」の中の一コンテンツであるAHT英語講座でした。
兵庫県にある甲子園動物看護アカデミーでのAHT向け英語講座の内容をリストにまとめてあり、とても勉強になります。
私は決して通常療法が万能で、代替医療がうさんくさいと思っているわけではなく、気でエネルギーを送り込むヒーリング法やハーブ、天然ミネラルなどの効果にはかなり期待しています。
しかし、それだけで癌が跡形もなく消えてしまうというのは、運不運や持って生まれた体質、現在ペットと飼い主を取り巻く環境などにも大きく左右される...
つまり努力や根性だけではどうにもならない現象であるとも思っています。
通常療法で打つ手がないとはっきり宣告された時に、藁をもすがる気持ちで代替医療に賭けるということはあるかもしれませんが、そうでない段階では、どちらもバランスよく採り入れ、少しでも確実な治療を受けさせたいと思っています。
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