Home > CANCER > 乳腺腫瘍

乳腺腫瘍

  • Posted by: ふっちゃん
  • 2003年8月 9日 22:49
  • CANCER

2002年6月13日…

これから自分の身になにが起こるか知ってか知らずかいつになくおとなしく車に乗っていた、手術前のルナ。

でもなんとなくわかってたよん

犬は、発情後妊娠しなかった場合でも、妊娠した時と同じ期間黄体が存在し、そこからホルモンが分泌されます。
そのため、まるで妊娠・出産をしたかのように、狭い場所に閉じこもったりぬいぐるみを子供のように抱え込んだり、食欲が落ちたりおっぱいが張ったりすることがあり、この状態を偽妊娠と呼びます。
思えばルナっちは、初潮の後から偽妊娠が起こっていました。
サルの顔形のクッションを後生大事に抱え込んで、どこへ行くにもくわえて連れ歩いたり。
その後も発情の度に偽妊娠になり、食欲が減退したり神経質になって飼い主にも唸ったり、時には噛んでくることもありました。

犬の発情のメカニズムを知らなかった当時のわたしは、ルナが飼い主に刃向かっているのだと思いこんで、噛んだり唸ったりすると体罰さえ与えて叱っていました。
今となっては、なんてかわいそうなことをしてきたのかと反省しています。
しかもこの状態が長く継続することによって、乳腺の発達が促され、過形成された乳腺がしこりとなって残り、腫瘍化するということまでは思い当たりませんでした。
知っていれば、もっと早期に避妊手術を受けさせていたに違いないのに。
ルナっちにはこのほかにも皮膚疾患の持病があり、発情の前後に発症しがちだったことから、生殖ホルモンの分泌がトリガーとなっている可能性が否定できないまま、子宮・卵巣の摘出をためらわせていました。
知識を得てからも「癌または蓄膿症を発病するまで」手をこまねいて待っているしかできなかったのです。

そして、とうとうその時が来てしまいました。
5歳を過ぎた頃から、発情時に発達した乳腺の周辺部が固くしこりになって残るようになってきました。
しこり自体は小さいもので、経過を見ているうちに消えてしまっていたのですぐには決断しかねたのですが、7歳を目前にした2002年春の発情が終わった後のしこりはなかなか消えませんでした。
2ヶ月ほど経過を見たのですが、小さくなる気配もありません。
「次回発情まで様子を見てはどうか」という主治医からのアドバイスもありましたが、わたし自身ルナの発情につきあうのはもうこりごりだという気持ちがあったのと、小さくてもなにかのできものをお腹にぶら下げて歩かせるのはいやだと思ったことから、次回発情前のできるだけ早い時期…
夏の暑さを迎える前に、手術をしてもらうことに決めました。

事前の細胞診では悪性の兆候はまったくなく、急ぐ手術ではないという感触で飼い主も犬もずいぶんお気楽に臨んだのですが…
術後の組織検査では、悪性の診断が出てしまいました。
乳腺にできた出来物のうちの約半数以上は、ほんとうにただの出来物。
残り半数弱が、いわゆる悪性新生物といわれるもの…
つまり癌だそうです。
そして癌と診断されたもののうちの更に半数が悪性と言われています。
犬の体に癌が発生する確率は、人間の約2倍というデータもあります。

出来物そのものだけでなく、発生した乳房ごと切除してしまったし主治医の先生がかなり慎重に気を遣って浸潤や転移を見守ってくださったので、幸い術後の経過は良好です。
発情がなくなったため今後他の乳腺が発達する機会もなくなり腫瘍の発生率はぐんと下がったことだろうし、現時点では一安心といったところでしょうか。
その後も、3ヶ月をめどに肺への転移がないかどうか、レントゲン撮影で確認を続けています。あれからちょうど1年経過しましたが、再発も転移もなく元気に過ごしてくれていてありがたいです。

未避妊の雌犬が罹りやすい疾患として子宮蓄膿症と乳腺腫瘍が挙げられますが、年に2回訪れる発情とこの二つの病気がどう関係し、どのようなメカニズムで発症するものなのかを理解している飼い主さんはまだまだ決して多くないように思います。
いたずらに病気を恐れる必要はないし、手術が絶対必須の処置であるとも言い切れませんが、手術をするにせよしないにせよ犬の健康チェックに留意し、異変を早期に発見するように努め
迅速な処置ができるような準備をしておくことで、少しでもリスクを小さくできるように思われます。


摘出した子宮・卵巣と乳房。
子宮自体は細いひも状のもの。
回りに張り付いてる赤いのはほとんど脂肪(^_^;)
若い頃手術を済ませると、脂肪もついてなくて、
処置が容易だそうです。

さむいっす

麻酔覚醒直後。まだ目の焦点が合っていない。
体温が下がりきっていて、がくがく震えている。
口も閉じきらないため、舌が少し出てしまっている。

やっぱりさむいっす

体温を保つために、輸液バッグの再利用湯たんぽをくっつけ、タオルで巻かれて個室へ。
ここへ入る時も、まだもうろうとしていて足下がおぼつかないため、あちこちに体をぶつけながらだった。
それでも自分から歩いて入った。

3日後

3日後、退院時の傷の様子。
まだ所々赤く腫れていて痛々しい。

1週間後

1週間後、一次抜糸。腫れも引いてきた。

終了

全抜糸終了。

ペットボトルもやっつけられるように

手術翌月。すっかり元気だよ。

Comments:0

Comment Form

コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。

Trackbacks:1

TrackBack URL for this entry
http://luna.stella-luna.com/mt/mt-tb.cgi/23
Listed below are links to weblogs that reference
乳腺腫瘍 from L U N A
ルナちゃん&ふっちゃん from PukiWiki/TrackBack 0.1 2004-12-12 (日) 21:45
ルナちゃん&ふっちゃん † 名前 ルナ病名 乳腺腺癌犬種 ダックスフンド誕生日1995/07/08性別 女の子住まい宮城県飼い主ふっちゃん 20...

Home > CANCER > 乳腺腫瘍

Tag Cloud
Recent Comments
岩手・宮城内陸地震
週末のお楽しみ
2008年5月の癌検診
新緑
なんと!半年ぶり...
 
Search
Feeds

ジオターゲティング

Return to page top